運命の人(4)

ずっと好きな人がいる。

 

その人とは2015年2月に出会った。

私が、人生のどん底から這いあがろうと

模索してる時だった。

 

 

 

 


だいたい、私はどんな人生だったろう?

 

 

 

5人家族。

両親と兄、姉…私の3人兄弟の末っ子として

育った。

と言うと、可愛がられたろうと言われる。

でも、そんなことはなかった。

 


何故か、日夜…兄との喧嘩が絶えなかった。

そして、私が叱られるのだった。

 


何故?

兄から仕掛けて来た喧嘩なのに…

何故、私が悪いことになるの?

と率直に疑問をぶつける事も母には

可愛くない事のようだった。

 


母にとっては妹が兄と対等にやり合おうとする

事自体、生意気でしかなかったのだろう。

妹のくせに、女のくせに…と言われた。

 


どうしても納得出来ずに聞き返したら、「口返答」「口答え」と言われた。

 


「ひと言、言えば

三言も四言も返してくる…」

「口から生まれた…」とも言われた。

 


私の中には「何故?」「どうして?」が常にあったし、心が地団駄を踏んでいる状態だった。

 


『解って貰えない』

『私は普通とは違う』

『私は何故か嫌われる』

そんな観念が出来上がったのは、こんな幼年時代があったからだと思っている。

 

 

 

何歳か忘れたけれど…

多分、7〜8歳位か…

手紙を書いて仏壇の引き出しに入れた事がある。

 


「死なせて下さい」

「自殺は皆んなが困るので、病気か事故かで死なせて下さい」

 


そんな内容の手紙だった。

 


幼いながらに絶望していた。

愛される事を諦めていたとも言える。

 


幼い私が考えた最後の手が…

神様、仏様へのお願いだった。

 

 

 

 


そんな私にも、幸せなひと時はあった。

それは、大工だった父が仕事から帰ってきてからの時間。

お風呂に入って汗を流してから晩酌をする父の傍らにいつも私は座っていた。

うんちくを語りながら、酒の肴を私の口に運んでくれた。

ニコニコ笑顔の父が好きだった。

そこに居る時が私の幸せなひと時だった。

円卓を囲む父と私の姿が幸せな映像として、ずっと私の中にある。

 

 

 

そして、もう一つの幸せは本だった。

本を読むのが大好きだった。

マンガは『リボン』のみ。

それ以外の本は、それほど買って貰えずに

暗記するほど読んだ本もあった。

 


小学校に上がり、図書館で借りる事が出来るようになり、たくさんの本を読んだ。

本の中の幸せな世界に入り込んでいた。

読みながら、それは映像として見えていた。

 


外国ものが明るくて好きだった。

おてんばで、いたずらっ子な女の子。

大人しくて優しくてはにかみな女の子。

皆んなに好かれる主人公が明るく自由に生きていた。

家族に愛され、周りの大人達にも、友人にも愛されてる主人公になりきっていたのかもしれない。

読んでる時間が幸せだった。

 


逆に言えば…

それ以外の、

現実の世界は幼い私には暗黒だったと言える。

 

 

 

その暗黒の世界も、

5歳上の兄の成長と共に…なのか、ただ単に帰宅時間が遅くなったからか、私が中学3年生の頃には兄との喧嘩もかなり少なくなり、受験の事が1番の関心事となっていた。

 


母の希望する高校を土壇場で、勝手に私の志望校に変更したのが私の人生への最初の一歩だったのかもしれない。

そのお陰もあって、高校生活は自由で楽しかった。

 

 

 

 


  

人生折り返しで、青春真っ只中♪

そんな私のひとり言♪


聞いてくれて

ありがとうございます♪